【ケンガンオメガ考察】臥王鵡角の正体は”蟲”だった?その経歴を解説!

【ケンガンオメガ考察】臥王鵡角の正体は”蟲”だった?その経歴を解説!


ケンガンオメガ第211話「鵡角の正体」は、臥王鵡角(がおう むかく)の過去や正体に迫る回でした。

・”蟲”と敵対し戦い続ける謎の老人「臥王鵡角」はいったい何者か?
・なぜ臥王流と二虎流という2つの武術をつくりあげたのか?
といった疑問が次々に解明される興味深い回でしたね。

今回は話が少々ややこしかったので、鵡角と蟲の関係や、臥王流と二虎流の関係についてわかりやすく整理してみたいと思います。




鵡角(むかく)は蟲だった?

鵡角は元々、中国の犯罪組織「我王(ウーワン)」の一員でした。
「我王」は”蟲”の手助けをするために作られた下部組織であり、下請け企業のようなものです。”蟲”そのものではないため、ムカクは正確には”蟲”ではなかったということになります。

精鋭揃いだった「我王」ですが、やがてメンバー達は野心をもってしまいます。上部組織である”蟲”を乗っ取ろうとたくらみ、メンバー全員で 蟲の頭領“繫がる者”を襲撃した結果、返り討ちにあいます。
これにより我王は壊滅しました。

その後、我王のメンバーでただ一人生き残ったムカクは日本の関西地方に逃げ延び、その地方の古流武術を取り入れた「臥王流」の使い手を名乗り闘技者デビューしたというわけです。

鵡角(むかく)と蟲の戦い

日本に逃げ延びたムカクは、蟲へのリベンジをあきらめませんでした。

足が付きにくいように、流れ者の巣窟である「中」に逃げ込み、そこで蟲と戦うための駒を育成することに専念します。

ムカクは多くの弟子たちのなかから才能のある七人を厳選し、「十鬼蛇二虎」を名乗らせます。そして長年かけて開発した「二虎流」の奥義を教え終わったとき、なんと弟子に蟲のスパイが入り込んでいることが発覚。二虎流の技を全て蟲側に盗まれてしまいました。

30年ごしの準備が全てパーになってしまったムカクは計画をあきらめ、残った二人の「十鬼蛇二虎」を置きざりにして姿を消してしまいます

「二虎流」と「臥王流」の違いは?

ここで、本作に登場する2つの流派、「二虎流」と「臥王流」の違いを解説します。

二虎流と臥王流はどちらも臥王鵡角が開発した武術ですが、二虎流は対人戦を想定した正統派な強さなのに対し、臥王流は武器を使った奇襲・暗殺で本領を発揮するといった印象ですね。現在、ムカクは主に二虎流を使うようですが、臥王 龍鬼に臥王流を教えていることから、完全に臥王流を捨て去っているわけではないようです。

臥王流について

まず「臥王流」とは、臥王鵡角が中国でもともと身に着けていた武術をベースに、日本の関西地方に伝わっていた名もなき武術を取り入れたものです。

地伏龍(土下座からのアッパーカット)などの奇襲技は日本の武術ですが、筋肉を締めて防御力を上げたり、歩法で相手を惑わせるといった二虎流の原型のような技は元々のムカクの武術と思われます。

日本の武術を取り入れた理由としては、臥王鵡角がそのままの武術でたたかえば蟲側に身元がバレてしまうので、カモフラージュとして日本の古武術を名乗ったという理由もあるでしょうし、あるいは蟲との戦いに向けて自分の技を進化させたかったというのもあるかもしれません。

ちなみに作中で確認されている臥王流の使い手は臥王鵡角と、鵡角に育てられた臥王 龍鬼の2人だけです。

二虎流について

二虎流は、ムカクが蟲を倒すために新しく開発した武術です。ムカクの持つ技を、「金剛ノ型」「火天ノ型」などの系統ごとにまとめ、より洗練させています。

開発には、黒木玄斎の師匠である、怪腕流当主・下地和文も協力していたようです。

二虎流はその後、開祖である臥王鵡角、そして数人の十鬼蛇二虎がそれぞれ独自に発展させており、同じ二虎流でもそれぞれ持ち味が違っています。

前作「ケンガンアシュラ」の主人公、十鬼蛇 王馬の使う二虎流は、「四」の十鬼蛇二虎から習ったもので、武器を使わない素手のみの技術であることが特徴です

鵡角(むかく)はなぜ臥王 龍鬼を育てたのか?

ムカクはどこで臥王龍鬼を拾い、なぜ育て上げたのか?という疑問ですが、

まず臥王 龍鬼は、十鬼蛇 王馬と同じく、蟲の頭領である”繫がる者”のクローンであることがわかっています。

より完全な”繫がる者”を造り出し、頭領とするため蟲はクローンの研究を進めていますが、”繫がる者”のクローン作製は難しく、めったに成功しません。

ある時ムカクは蟲のクローン研究施設を襲撃・撃破し、そこにいたクローンの成功体(臥王龍鬼)を奪い去りました。

つまり、臥王龍鬼は現存する最後のクローンというわけです。

ムカクは龍鬼を育て上げ、拳願試合に出場させたことで、蟲に対して龍鬼の所在を知らしめました。

蟲は龍鬼を確保しようと必死になってくるはずで、必ず”繫がる者”も自ら出向いてくるとムカクは考えています。つまり龍鬼は、”繫がる者”をおびき出して殺すための撒き餌だったのです。

ムカクの過去や内面が明らかになるにつれ、そのゲスさが際立ってきますね。

ここで一つ疑問が浮かぶのですが、ムカクはなぜ、龍鬼に二虎流ではなくあえて臥王流を教えたのでしょうか。

確かなことは分かりませんが、もしかして蟲に知れ渡ってしまった二虎流よりも、臥王流を教えたほうが有利に戦えると考えたのかもしれませんね。


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