今週のHNKダーウィンが来た!は、ネコザメの特集でしたね!
チャーミングなお顔で人気の、ネコザメの姿と生態をご覧ください(*^_^*)
チャーミングなネコザメの姿
ネコザメは、主に太平洋の沿岸に生息する体長1メートルくらいの鮫です。
目の上にこぶがあって、これがネコの耳のように見えることから日本ではネコザメと名づけられました。
(ちなみに英語では、コブを牛の角に見立てて ブルヘッドシャーク(牛頭鮫)と呼ばれています。)
比較的浅瀬にいるので、漁師さんの網にかかったり
スキューバダイビング中に見かけることも。
でも安心してください。
ネコザメはとってもおとなしいサメなので、人を攻撃してくることはないんです。
人に慣れた個体なら、抱っこすることもできるかも。
オーストラリアではなんと、ダイバーに一目ぼれして懐いてきたネコザメさんもいるんです!
→ネコザメと人間の種族を超えた絆!7年前の一目惚れ以来、サメはダイバーに毎年会いに来る・・・
シマネコザメという種類もいます。
ユニークなお口ですね。。
泳ぐ姿
くつろぐ姿
ネコザメの暮らしぶり。
ネコザメは普段、海藻や岩陰に隠れていて、夜中に貝やカニなどを探して泳ぎ回ります。
彼らの奥歯は、鋭くとがってはいなくて、ウスのような形をしています。
これで硬いウニでもカニでも、好物のサザエでも、まるごとバリバリ噛み砕いてしまうんですね。
日本の漁師さんの間では「サザエワリ」というあだ名で呼ばれているんですって。
前のほうの細かい歯は尖っていて、泳ぎながら小さな生き物を捕えていくことができます。
彼らはおとなしく弱い魚なので、特に幼魚のうちはアラフラオオセなど大型の魚に狙われやすい。
唯一の武装は背中のトゲ。
2つの背びれにそれぞれトゲがついていて、これでなんとか敵から身を守っています。
そんなか弱いネコザメですが、毎年春になると命がけで浅瀬を目指し泳いで行くんです。。
ネコザメから出てくるネジ型物体!
オーストラリアの海岸に次々と打ち上げられる謎のネジ型物体。
重さ1キロ、カチカチで黒光りするこの物体は、なんとネコザメの卵だったのです!
一体どうしてこんな形をしているのでしょうか?
4月~5月、産卵期を迎えたネコザメたちは岩の多い浅瀬に集まります。
そこで無事に産卵したメスは、卵をくわえて岩場に近づき、押し込みます。
卵はドリルの様に回転しながら岩の割れ目に入っていき・・
ひだが海藻や岩の中にしっかりと引っかかり、海流に流されないのです。
岩場に隠れて安全を確保した卵は、一年もかけてゆっくり成長し孵化します。
ネコザメに会うには?
ネコザメは水族館でもおなじみの魚。
海遊館(大阪府大阪市)
竹島水族館(愛知県蒲郡市)
油壺マリンパーク(神奈川県三浦市)
新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)
下田海中水族館(静岡県下田市)
かごしま水族館(鹿児島県鹿児島市)
などで飼育されています。キュートなネコザメに会いたくなったらこれらの水族館にGO!
※展示が終了することもあるので要確認。
また日本各地の沿岸で見かけるので、ダイバーや漁師さんにもなじみが深い。
和歌山では湯引きにして酢味噌でいただくそうで、味は淡白でクセがなく、美味だとか。。。
家でも飼えちゃう!
アクアリウム愛好家の中には、ネコザメを飼っている人もいます。
やはりこの可愛さにハマる人は多いようですね
引用:ネコザメの飼育を始めました
専門店で幼魚を売ってます。
自然界では大きいですが、飼育下だと70cmくらいまでしか育たず、しかもあまり動かないので一メートルの水槽で十分なようです。
おとなしい性格ですが、背中のトゲや強力な歯には気を付けないといけませんね。
ネコザメのライバル?
こちら、ネコザメと対を成す(?)イヌザメの姿。
子供の頃は、毒を持つウミヘビそっくりの姿をしていて敵を欺くそうです。
チョウザメだのトラザメだのイタチザメだの、サメってバリエーションありすぎ。
でもやっぱり一番愛嬌があるのは、ネコザメでしょう!