今週のNHK「ダーウィンが来た!」ではどじょうの生態について取り上げられましたね!
田んぼのアイドル「どじょう」
どじょうは田んぼで獲れる代表的な魚なので、日本人にはなじみのある魚のはずですが・・・
農家で育った私も意外と間近で見たことはなかったです。
なんだか口の周りがグロいですね。おまけにヌルンヌルンしててきもい。。
口ひげには神経が集まっていて、においや味を感じているそうです。
泥で濁った水の中でも、この匂いセンサーでエサを探せるんですね。
でも手に持ってみると、小っちゃくて元気が良くて
なんだかカワイイ気がしてきます。.
ペットとしても人気があるみたいですね。
ペットボトルでも飼えるようです。
どじょうは田んぼの、泥だらけの濁った水の中で暮らすとても変わった魚です。
そのため、腸呼吸や体ののぬるぬるなど、他の魚にはない特技をもっているんです!
どじょうは腸でも呼吸する!
どじょうは魚なので、基本は水の中でエラ呼吸をしていますが
濁った水の中ではエラ呼吸がしにくく、酸素が足りません。
では他にどうやって酸素をとりこんでいるんでしょう?
どじょうはときどき水の上に口を出して、空気を取り込んでいるんです。
口から取り込んだ空気は、腸を通ってお尻から出ていきます
どじょうには私たちと違って肺がないので、腸の毛細血管から酸素を取り込んでいるんですね。
こんな変わった呼吸をするのは、ドジョウと、同じくドロの中で暮らすナマズくらいです。
この腸呼吸で、腸に溜まった泥をきれいに掃除しているそうですよ
どじょうのヌルヌルの正体は?
どじょうを手に持ってみると、ぬるぬるして上手く掴めません。
これは どじょうの体から、ねん液が出ているためです。
きれいな水で暮らす魚と違って、田んぼのドロのなかで暮らすドジョウは、
ばい菌から体を守るためにいつも体の表面からヌルヌルを出しているんですね。
それに、硬いうろこのないドジョウはこれがないとすぐに傷だらけになってしまいますからね。
うなぎも、どじょうと同じでヌルヌルで身を守っていますね。
このヌルヌルした粘液は殺菌効果があり、ドジョウと一緒に食べると滋養によいとされているんですよ。
また、この粘液のおかげで、どじょうを食べようとするサギのクチバシやタガメの爪もするするとかわすことができるんですね。
しかも敵に見つかっても たった2秒で泥の中にもぐる特技も持っているので、なかなか捕まらないんです。
冬眠するドジョウ
田んぼでは、秋に稲を刈り取って、冬には水がすっかりなくなります。
http://izumoism.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-6e55.html
ドジョウはいったいどこに行ったのでしょうか?
ドジョウは、冬になると泥の中に潜って冬眠しているんです。
こうしてナマズや水鳥などの天敵から身を守るとともに、体が凍らないようにしています。
おまけに泥の中には藻や糸ミミズなど、ドジョウの大好物もたくさん住んでいるんですね。
とってもおいしいドジョウの食べ方
田んぼですぐとれるドジョウは、昔の日本人には欠かせないタンパク源でした。
ドジョウの身は薄味で淡白、はらわたのほのかな苦みがアクセントです。
冬には皆、田んぼでドジョウ堀りをして、鍋にして食べていたんですね。
どじょう鍋
クックパッドより
どじょう汁
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-1729.html
どじょうの唐揚げ
クックパッドより
伝説の”どじょう豆腐”
おなべに水と豆腐と生きたドジョウをいれ、お湯を沸かすと
熱くて耐えられなくなったドジョウが冷たい豆腐の中にもぐり込む。
豆腐が中まで煮えたら、ドジョウごと ポン酢でいただく。。。
…と、いう残酷でロマンあふれるドジョウ料理を一度は聞いたことがあるかもしれません。
しかし、この調理法はどうやら都市伝説らしいんです。
実際にやってみると、いくら煮えてもドジョウは絶対に豆腐に入ってくれない。。
いくつかのテレビ番組が挑戦したこともありますが、未だに成功した者はいないそうです。
残念ですね。。
[追記]
なんと成功した方がいるようです!!
⇒都市伝説のドジョウ地獄鍋は本当に不可能なのか
どじょうすくい踊り
宴会芸として定着している「どじょうすくい」。
これは島根県に伝わる安来節(やすきぶし)という民謡とともに踊る、地元伝統なんです。
昭和のネタだと思われるかもしれませんが、今やってもかなり面白いので
今年の忘年会はこれで挑んでみてはいかがでしょうか。
こうして日本人に愛され続けてきたドジョウですが、
近年では水路が整備され、土手がコンクリートで舗装されたりして湿地が減り
絶滅危惧種に指定されるほどに数が減り続けています。
がんばれドジョウ!負けるなドジョウ!