検察審査会の審査員に選ばれてしまったら…辞退する方法も解説

検察審査会の審査員に選ばれてしまったら…辞退する方法も解説


半年前、僕の家に検察審査会からの手紙が届きました。
なんでも審査員の候補に選ばれたとのこと。これは裁判員に選ばれるよりもすごい、7万人に一人の超レアな確率らしいですね。ちっとも嬉しくないけど。

そのあと結局、審査員(補助員)に選ばれてしまって半年務めることなりました…めんどくさかった…
なので、僕と同じように審査会からの手紙が来てしまった人のために、辞退する方法や、審査員をやるメリットなんかを書いておこうと思います




検察審査員ってどんなことするの?その実態は…

検察審査員になってやることは簡単に言うと、証拠不十分とかで裁判にかけられず終わった(不起訴)事件を、本当にそれで良かったのか判断することです。
扱う事件は当て逃げ、パワハラのような個人的なものから、政治にかかわる事件までいろいろです

具体的には月に2回、裁判所の会議室に15人くらい集まって、事件の資料を読んでから最後に意見を出します。時間は朝から夕方までの6時間くらい(昼休憩アリ)。たぶん土日ではなく平日にやります
ここで注目したいのは一回きりではないということ。審査員に選ばれてしまったら半年くらいはずっと出ないといけないんです。もしやらなかったら罰金とかの罰則があるみたい。(もちろん風邪で一回休むとかは全然大丈夫

審査員のメリット!仕事の特別休暇&日当がもらえる

審査員は基本めんどくさいですがメリットもあります。

審査員になって嬉しいことは、仕事を休めることです。
検察審査会の日は特別休暇扱いになって給料も出ます。有休とかではありません。審査会に出ると毎回証明書がもらえるので会社に提出すればいいです。審査員は国からの強制でやらされるので、会社としてもダメとは言えませんよね。
1日座って話を聞いてるだけで働いてることになるなんて、素晴らしいじゃあありませんか。

もう一つのメリットは、日当が貰えることです。
これは時給制になりますが、一般的なアルバイトくらいの時給はもらえます。あと交通費も。
なので月に2回、軽い副業バイトをしてるような気分になってきます笑

検察審査会の質問票を無視すると…

検察審査会からの手紙が届いたら、質問票に職業やら何やらを書いて返送しないといけません。もしこれを無視したらどうなるか…

→個人的には、審査員に選ばれにくくなるだけじゃないかと思います。
なぜなら審査会側は、審査員に会議をサボられるとすごく困るからです。最低人数はそろわないと議決(多数決)がとれず、会議をやる意味も無くなってしまいます。なので質問票の返信すらやってくれない、やる気のない人よりも、真面目に会議に出席してくれそうな人を審査員に選ぶはず。
ちなみに審査員候補はランダム抽選(70,000分の一)で選ばれましたが、そこから先はある程度選別してるようです

僕の場合は締め切りをだいぶ過ぎてから封筒を出したんですが、審査員ではなく補充員(会議には参加するけど投票権はない予備員)に選ばれました。いっそ出さなきゃよかった…

審査員を辞退するには

ですが確実に審査員になりたくないなら、理由をつけて断るべきでしょう。
まず、70歳以上の人、学生、重い病気のある人、海外旅行の予定のある人等は、やりたくなければ無条件で断ることができます。

それ以外の人も、「遠くに引っ越す予定なので」みたいなことを書いておけば普通に免除されます。
それ以外にも、僕のいた時には
「来月から転勤になるかもしれないので」
「母の介護が大変なので」
「個人経営の店を閉めることはできない」
「新入社員なのでちょくちょく休むことは避けたい」
なんて理由で実際に免除されてました。本当かどうかはいちいち調べたりしません。

いったん審査員に選ばれてしまったら強制的にやらされるので、そうなる前にきちんと辞退しておきましょう。


スポンサーリンク