今期放送中のアニメ「私、能力は平均値でって言ったよね!」略してのうきんですが、原作(小説家になろう!の投稿作品)からかなり改変されてるようで原作ファンから批判が湧いていますね。
私はアニメから原作に入ったクチなんですが、比べてみると確かに違ってることばかり…この大胆な改変は良いことなのか悪いことなのかは判りませんが、とりあえずは原作とアニメの違いを全部まとめてみました!
目次:
違い①原作の途中から始まる
原作では主人公の栗原海里が異世界に転生するところから描かれますが、アニメではいきなり王都のハンター養成学校編からスタートします。
なら、
・日本のJK栗原海里が車に轢かれて神様に異世界転生させてもらう
・貴族の子として生まれるが、父親に疎まれて王都のしょぼい学園に押し込まれる
・街の子供を助けようとして女神のふりをしたところ、王族に目をつけられて学園を夜逃げする
・隣の国に逃亡してハンターになる
・ギルドに能力の高さがバレて、ハンター養成学校に推薦される
という経緯があるんですが、アニメでは回想でサラッと流されるだけでした。
といっても、省略されてしまった「転生~エクランド学園編」では面白いことが起こることもなく淡々と進むだけで
他のなろう小説の序章と変わらない地味な感じです。
12話のアニメでここをずっとやってても仕方ないので、飛ばすのは正解だと思います。
主要ヒロインとなるレーナ、メーヴィス、ポーリンが登場して4人がそろうのも「ハンター養成学校編」なので、やはりアニメをやるならここからでしょうね。
違い②アニメオリジナルキャラクター
アニメではマスコットキャラ兼解説役として活躍するナノちゃんですが、実は原作にはでてこないオリキャラなんです。
原作でもよくしゃべるし活躍もしてるんですが、空気中に漂ってるナノマシンなので姿が描かれることは一切ないという、考えてみれば不思議なキャラですね。
それから第一話で登場した誘拐犯、ロリコン年増貴族アレディーさんもオリジナルキャラです。
卒業検定でも再登場し圧倒的存在感を放っていたアレディーさん。マイルの美少女好き設定を吸収して産まれたかのようなキャラクターですが、よくみるとけっこうかわいいしキャラも立っていて個人的には一番好きです。
やはりアニメを盛り上げるには必要なキャラではないでしょうか。
ちなみに逆にアニメではカットされたキャラも多数います。
マイルの身代わり地蔵として卒業検定で活躍させられたベイルくんや、盗賊からの護衛任務を一緒にこなしたパーティー『ドラゴンブレス』『炎狼』のメンバー、マイルたちの先輩であるCランク美少女パーティー『女神のしもべ』なんかがそうですね。
違い③ストーリーの違い
原作とアニメのストーリー進行や設定の違いで、大きなものを挙げていきます。
宿屋の娘レーナちゃん誘拐事件
いまのところ、ストーリー上の一番の違いといえば、第一話で起こった誘拐事件でしょうね。
この”宿屋の娘が誘拐される”という事件ですが、原作で事件が起きるのは時期はずっと後で、しかも別の町で起こるのでさらわれるのはレーナちゃんではありません。
そして犯人も、オリジナルキャラのアレディーさんではなく『邪神教』という宗教の教徒たちです。この邪神教は後にも出てきますしストーリーに大きく関わってくるんですが、アニメではそこまで扱わないので登場させなかったんでしょうね。
ていうか事件が起きる時期も、さらわれる子供も、犯人も違ってるならもう別の事件じゃね?って言われそうですが、そこは勘弁してください(^^;)ゞ
護衛任務の規模と経過
アニメ第四話でマイルたちが受けた護衛任務では、たまたま襲ってきた盗賊たちをやっつけて町についたあと、さらに現れた盗賊団(実はアルバーン帝国の兵士たち)を退治しましたね。
でも原作では、商人たちは最初から盗賊団を潰すためにハンターを雇い、マイルたちだけでなく他にも2パーティー雇っての合同任務でした。そして町に着く前にしっかり盗賊団(アルバーン帝国兵)に襲われています。
さらに言えば最初の盗賊たちの切り札だった合体変形ロックゴーレムは、原作では出てきません。
たぶん、ノリノリになったアニメスタッフさん達がマジンガーZとかのパロディーをやりたくた出したんでしょうね。
違い④細かな違い
そのほか気づいた細かな違いを挙げていきます。
・主要ヒロインの登場のしかた
アニメ第一話では、マイルが街で偶然メーヴィス、レーナ、ポーリンにそれぞれ出会っていましたが
原作では普通にハンター養成所の寮で一度に出会います。
・赤き稲妻
レーナを拾って育ててくれたハンターパーティー『赤き稲妻』。
アニメでは若い女性がいましたが、原作では男4人のむさくるしいパーティーでした。これじゃあアニメ映えしませんよね。
女性ハンターの大事にしてた母の形見のペンダントをレーナが譲ってもらったというエピソードもアニメオリジナルです。
・お嬢様の呼び出し
アニメ第五話の回想で、マルセラに話しかけられたマイルは(ロール巻きお嬢様と取り巻きキターー!)と怯え、「校舎裏とかトイレとかは勘弁してください」と懇願しますが、原作ではそんなやりとりはなくて喜んで部屋に案内しています。
その他にも第六話の木彫りの熊とか、原作にないアニメ独自のネタはたくさん出てきます。
アニメ脚本を書いたのはどんな人?
アニメ「私、能力は平均値でって言ったよね!」の監督は、20年以上から活躍している年季の入ったアニメーターの太田雅彦さん。有名どころではゆるゆりやうまるちゃんなどを手掛けていらっしゃいます。
そして脚本はみなみけ、ゆるゆり、うまるちゃんなどなど何十個もの作品を手掛けてきたベテラン脚本家のあおしまたかしさん。
うまるちゃんと同じスタッフと聞けば、マイルをはじめとしたキャラクターの生き生きとした可愛さも納得できます。
原作の良さを引き出した楽しいアニメになって作者のFUNAさんも喜んでいるんじゃないでしょうか。
ここでアニメ公式サイトから、監督からのコメントを引用
長く監督をしていますが、ラノベのアニメは初めてであり、小説の情報量をそのままアニメにする事はマンガ原作よりも難しいものなのだと知る良い勉強になりました。
原作のポイントは抑えつつ、ギャグ、シリアスを交えつつ、楽しく可愛い娯楽作品を目指しています。
アニメも残り6回ですが、これからも楽しみですね!
原作も大人気更新中!
ちなみに原作はファン層が厚くて、
pixivでいっぱいファンアートが投稿されたり、
アニメパロディの元ネタを全部解説してくれる人がいたり、
中にはflashでミニゲームを作っちゃう人も…
PCで見てる方はぜひ遊んでみてください。↓
【メーヴィスの銅貨斬り】
メーヴィスが空中に投げられた銅貨を剣で両断して、剣の腕を見せつけるというシーンは原作で何度も出てきますね。これはその舞台裏、森で銅貨斬りを特訓するというミニゲームです
【ポーリン推参ショー】
上のゲームの続編?です。守銭奴のポーリンが、特訓でバラ撒かれた銅貨をマイルの探索魔法で探します
【ポーリン推参ショー改】
さらに続編。同じくマイルの探索魔法(レーダー)で森の薬草を探します
※もしFlashPlayerがブロックされちゃってるときはこちらの記事を参考にしてください→「Adobe Flashがブロックされています」のときの対処法
原作のなろう小説も、コミック版のほうも、まだまだ絶賛連載中なので要チェックです!
→pixivコミック – 私、能力は平均値でって言ったよね!